2017年発売のSony α7R3を購入してから7年もたちました。7年前に購入したSony α7R3が良かったものか振り返ってみます。当時のメディアの記事を見ると37万です。レンズも24-70mmのFE 24-70mm F2.8 GMレンズを同時に購入しました。25万ぐらいでしょうか。ストレージや周辺機器も購入して70万ぐらいだった記憶です。高いですね。。。

当時のSony α7R3のニュース
https://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/1087850.html

しかしながら2024年現在も同じカメラを使っています。日常では画質や解像度にまったく不足を感じないからです。解像度も約4240万画素(7952×5304ピクセル)もあります。むしろどうでも良い写真ならSサイズで使っているぐらいです。バッテリーの持ちも連射も近代のカメラに見劣りしません。まだまだ使えそうです。

 

2024年に中古で購入するとSony α7R3は16万、GMレンズ14万ぐらいのようです。カメラの値段は意外と保たれています。60万(当時)-30万(現在)で、30万を7万で割ると年間4万円ぐらいです。ほとんど使い捨てとなるパソコンよりはパフォーマンスが良いです。

現在はミラーレスが主流です。当時はまだまだマイナーなミラーレスでした。ミラーレスカメラはフランジバック(レンズマウントとセンサーとの距離)が短いため、多くの異なる種類のレンズをアダプターを使用して装着することができます。当時はいろいろなものを装着して楽しみました。振り返ってみましょう。

 

楽しみ1:オールドレンズを装着

オールドレンズ入門として定番のレンズPentax M42 SMC Takumar 50mm F1.4があります。当時Pentax M42 SMC Takumar 50mm F1.4です。Amazonやヤフーオークション等で5000~10000円で販売されいました。今も変わらない程度の価格です。

約30年前のレンズですが、絞れば現代のレンズにも近いシャープな画質で撮影できます。一方でオールドレンズの味わいも手軽に得られます。入手しやすく、安く、シャープでボケも楽しめるため人気なのです。

オールドレンズを最新機種で利用する最大のメリットは電子ファインダーです。ピーキングやピント拡大でピントをしっかりと合わせて撮影することができます。レンズ変色しているので色温度がちょっと温かい感じです。味わいです。

F1.4では周辺にむけて流れが大きくなり背景のボケも気持ちが良いです。光量が落ち込むのも味です。F2.8まで絞ればレンズのシャキッとします。撮影したサンプルを見て、いいな~と思ったら好きなオールドレンズを購入してみると楽しめます。

マウントアダプトとかカメラが良くわからない人は、Sony EマウントカメラとM42の変換マウントを購入すればよいです。「M42 Eマウント」でAmazonで検索すれば出てくるでしょう。電子接点は使えなくなりますので、マニュアルレンズ(フォーカスおよび絞り)として楽しめます。

 

 

楽しみ2:マクロ顕微鏡レンズを装着

オールドレンズと同じように、いろいろなレンズを工夫すれば装着できます。マクロ撮影の歴史は古くさまざまな拡大方法が存在しています。ベローズ+対物レンズ、写真引き延ばしレンズ+ベローズ、広角レンズのリバース、昔のマクロレンズ、テレコンバージョンなどなど。

詳しくは説明しますが、Cマウントなど互換性が高い形式につながるように様々な変換を繰り返すことで、だいたいのレンズを装着できます。フレンジバックを調整するためにヘリコイド(レンズの奥行きを調整できる機構)を組み合わせるのが一般的です。

こんな感じに繋げたりします。

ダニとか撮影できます。被写界深度が浅いので、いろいろ工夫が必要になりますが面白い趣味の分野です。

もっとも簡単な方法としては、エキステンションチューブ(接写できるように焦点距離は調整するアダプタ)を加えることです。

これだけでも随分とマクロ撮影ができます。コインや花などクローズアップで撮影できます。

 

 

楽しみ3:変態レンズを装着

カラーフィルターが内蔵された変態オールドレンズがございます。 JANPOL COLOR PZOです。JANPOL COLOR PZOは80mmのM42マウントレンズです。Enlarger Lensのためフォーカスリングが付いていません。ヘリコイドが必要です。

JANPOL COLOR PZOのレンズ先端のダイヤルを回すだけで、青、黄、紫のフィルターがレンズの前後に出てきます。カラフルでレトロな写真が取れます。元は引き伸ばし機で使われていたレンズです。引き伸ばし機は、写真を拡大して印画紙に焼き付けるための機械だったそうです。

詳細はWikiを参考です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/引き伸ばし機

JANPOL COLOR PZOは、レンズの左右にカラーフィルムの調整ダイアルがあります。加えてプラスチックのスタンドが謎です。

カラーフィルムは後ろ側のレンズの前後に設置されています。カラーはシアン、イエロー、マゼンタです。

JANPOL COLOR PZOの絞りは5.6、8、11、16です。たった4種類しかありません。

カラーフィルターはシアン、イエロー、マゼンタです。シアンとイエローを使うとグリーンになります。組み合わせて使うのも面白いです。

フォーカスリングがありませんので、ヘリコイド(筐体の長さを調整する)が必要です。ヘリコイドというと難しいそうですが、要は回すと伸びる筒です。M42-M42マウントのヘリコイドを購入して装着しました。これでピントの調整が可能になります。

このままM42→Eマウント変換のマウントアダプタを装着してSony α7で利用するのもよいのです。80mmとちょっと望遠なので、フォーカルレデューサーアダプター、いわゆる縮小光学系アダプターを使うことにしました。

80mmの0.7倍で56mmの感覚で使えます。大きくケラレます。それでも80mmよりは良いかなと考えたわけです。M42→Eマウントのフォーカルレデューサーアダプターを購入して使えば良いのですが、M42のために数万円するマウントアダプターを購入するのは悔しいです。

どのレンズもいったんEFにすること、いろいろなレンズやアダプタを共有できます。M42→EFマウントのマウントアダプターを購入。M42に装着することでEFマウントになりました。

次に中一光学 Lens Turbo II EF-NEXを装着します。

これで下準備が完了です。JANPOL COLOR PZOにはレンズキャップがありません。Canonの50mmについていたレンズキャップを付けたら、とりあえずつきました。すぐ取れますけど。

こカラフルな写真が撮影できます。

   

以上からSony α7R3を購入して7年がたちますが、いろいろと楽しめた気がします。いまから中古で買って魔改造して楽しむのもよいでしょう。Sony αシリーズも最新世代だと50~100万と結構な金額ですからね。