生成系AIで漫画風の背景である線画を作る方法は無数にあります。Stable Diffusion、ControlNet、ChatGPT、Clipdropなど。。。もっとあるでしょう実際にやってみるとフォトリアルだったり、細部がごちゃごちゃしたりします。イマイチです。設定を詰めてゆくと上手くゆくのかもですが。

さて2025年9月にGemini 2.5 Flash Image(Nano Banana)が登場しました。フィギア風の絵を生成することで有名です。これからも毎月さまざなAIが登場するのでしょう。Gemini 2.5 Flash Image(Nano Banana)モードで写真を線画にしたら、だいぶ品質が良い線画が出力されました。記事後半ではUE5の映像を線画にしてみました。

 

3つ写真を線画に変換テスト

テストで以下3つの生成写真で線画にしてゆきます。ドローンとお墓の写真。

廃線になった線路の写真。

人類が滅んだ河川の写真。

それぞれの線画の変換結果は以下です。いい感じにデフォルメされながらも、ドローンなど形状がしっかり線画になりました。

電車も使いやすいイラスト的な線画になりました。

ビルがフォトリアルな感じもありますが、まあまあ良い感じです。

 

動画で線画と写真を比較してみよう

動画で写真と線画を比較してみます。写真に忠実ながら、正確に線画になっていることが分かります。

 

電車や地面のほどよい簡略化が素晴らしいです。曖昧にする部分の選択が人間のようなです。

 

ドローンとお墓も動画で比較してみると、遠い背景の線画を省略してみると漫画っぽいですね。このようにゴチャゴチャした写真をすっきり線画にできることが不思議でもあります。

 

UE5を背景素材として使えるか試してみよう

UE5で上手く機能するか試してみましょう。街中をLit(照明)ありでキャプチャーします。

UE5の画面をスクリーンショットしました。

線画に変換です。ちょっと地面などのノイズがフォトリアルな感じで気になります。

UE5でUnlit(照明なし)にしました。

Unlitを線画にすると、とてもイラストっぽいです。

路面に面したカフェテラスのスクリーンショットです。

数回出力を試行錯誤しましたが、良い感じの線画になりました。UE5なので必要に応じて遠くのオブジェクトを消すなどして線画にすればより良いでしょう。

 

キャラクターとUE5の背景線画を合成してみよう

ゴリラを出力して、線画と合成するように指示しました。ゴリラが座ってます。物の前後の位置関係が少しおかしいですがちょっと修正すれば使えますね。

 

使用したプロントとはこんな感じです。

「この画像をバランスよく線画化してください。色は白黒です。線の太さは中くらいで、細かすぎる草や葉などのディテールは適度に省略してください。全体の印象として、漫画の背景として使いやすく、かつ情報量が多すぎないメリハリのある線画を希望します。色は白黒です。メリハリのある線画つくってね」

英語にしたり、もっと的確な指示プロンプトがあるでしょう。