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- title: 省エネ設定とCPUグリス交換で、9900K＋2080 Tiがまた快適に。体感速度はほぼ同じで、予備機が再びメインPCに
- date: 2026-10-17 22:35
- tags: PC, Windows, Software, Review, Optimization

## 古いPCの設定を見直した

使っているのは、7〜8年前に購入したCore i9-9900KとGeForce RTX 2080 Ti搭載PCです。新しいPCの導入後は予備機にしていましたが、ブラウザーや文章作成に加え、少し負荷のかかる作業でも遅さをほとんど感じず、また普段使いしています。

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![側板を外した旧メインPC。Noctua製の大型CPUクーラーとRTX 2080 Tiを搭載](/blog-assets/media/cbfaea0b8f26b4ebe011a0ca64b060a9477c9745a6718db346c50efd18fa8970/9900k-2080ti-pc.webp)

CPUクーラーはNoctua製の大型空冷タイプ。外観からはNH-D15とみられます。

<https://www.noctua.at/en/products/nh-d15>

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今回の設定は、CPUの最高性能を使える状態にしつつ、画像処理を担うGPUの電力上限を下げるものです。

| 項目 | 省エネ中の設定 |
| --- | --- |
| CPUの最大プロセッサ状態 | 100％ |
| CPUのターボブースト | 許可。追加の周波数上限なし |
| GPUの電力上限 | このPCの通常設定260Wから210Wへ |
| 自動画面消灯・自動スリープ・自動休止 | すべて無効 |

ターボブーストは、必要に応じてCPUの動作周波数を上げる機能です。最大100％も、常に全力で動かす指定ではなく、高い性能を使ってよいという意味です。

<https://learn.microsoft.com/en-us/windows-hardware/customize/power-settings/configure-processor-power-management-options>

GPUの上限は50W、約19％下げています。ただし、軽い作業ではもともと210Wも使わないため、いつでも50W節電できるわけではありません。

## 設定は一つの画面で切り替える

設定にはWindows標準のpowercfgと、NVIDIA公式のnvidia-smiという管理コマンドを使います。それらをまとめて操作する画面を用意しました。

![省エネ設定の切り替え画面。ON・省エネと表示され、GPUの電力上限は210Wになっている](/blog-assets/media/5f9a22a9ec4292539f6958efa8b3be1bc9580df494fa8e08912b5cb2561a2956/9900k-power-saving-control.jpg)

撮影時の実画面。省エネONで、GPUの電力上限は210Wです。

`start.bat` で画面を開き、「ON 省エネ」を押してWindowsの管理者確認後、適用を待ちます。「OFF 通常」で元のバランスプランとGPU上限260Wへ戻せます。切り替えに再起動は不要です。

画面を閉じても設定は続きます。Windowsの電源プランは保存され、GPU上限はWindowsの自動実行機能であるタスクスケジューラで再適用する構成です。ただし、実際の再起動・復帰を通した検証はまだ行っていません。ドライバー更新などで設定が戻る場合は「状態を更新」で確認します。

電圧やBIOS、ファン回転数の手動調整はしていません。この設定と切り替え処理は、このPCに合わせたものです。

<https://learn.microsoft.com/en-us/windows-hardware/design/device-experiences/powercfg-command-line-options>

<https://docs.nvidia.com/deploy/nvidia-smi/index.html>

## 電力を下げても、性能は同じ割合で下がらない

Intelの公式資料には、Core i9-13900Kの電力条件と性能を比較したグラフがあります。

![Intel公式資料の引用。Core i9-12900Kの241Wを基準に、13900Kは253Wで性能41％増、115Wで21％増を示す](/blog-assets/media/5462823eb4109c7148e26f9c4b9d491c657eabbf61a267f9c004185bbe32f5f1/intel-13900k-power-performance.png)

引用：Intel「13th Gen Intel Core Desktop Media Presentation」32ページ。整数演算を並列に処理する試験に基づく、メーカー公表の推定値です。

<https://download.intel.com/newsroom/2022/2022innovation/13th-Gen-Intel-Core-Desktop-Media-presentation.pdf#page=32>

グラフの共通基準から計算すると、115Wの条件でも、253Wの条件に対して約86％の性能が残っています。計算は121÷141≒0.86。性能差は約14％ですが、電力側の数値は半分以下です。

これは別のCPUを使った特定の試験で、今回の9900Kの実測ではありません。最高性能を少し譲ると、効率よく使える場合があるという例です。

## 実測では、性能も電力も差は小さかった

2026年10月17日、通常設定と省エネ設定で同じ処理を各3回ずつ測りました。どちらも清掃・グリス交換後の状態です。

CPUは動画処理ソフトFFmpegでフルHD映像をH.264へ変換しました。並行処理の単位であるスレッドを1本と16本に指定し、それぞれ900フレームと4500フレームを処理。変換方式はx264、速度と画質に関わる設定はmedium・CRF23で固定しています。

GPUはBlender 4.2.23 LTSの描画機能Cyclesで、下の画像を作りました。NVIDIAのGPU計算機能CUDAを使い、RTX 2080 Tiだけで描画しています。公式Blender Benchmarkのスコアではありません。

![GPU比較に使った3Dシーンの描画結果。金属やガラスの球体などを同じ条件で計算した](/blog-assets/media/e8a0c358b4a389ec78004d089882f355661472c4bf66a4da63fa02012fcfbf2b/9900k-power-benchmark-scene.webp)

解像度1024×768、計算回数2048 samples。途中で計算を省く適応サンプリングと、ノイズ除去は無効です。

ウォームアップ後に測り、処理の間には冷却待ちを入れました。GPUの連続負荷はウォームアップを含め約90秒です。測定順は通常→省エネ→省エネ→通常→通常→省エネ。グラフの代表値は3回の中央値で、各回の値も白点で示しています。

### 処理性能は通常の約97〜100％

![通常設定を100とした処理性能。x264の1スレッド指定は99.1％、16スレッド指定は96.7％、GPU描画は99.6％](/blog-assets/media/efbcd7c2f26f215da554d946c7c2d953ca66078d5445c796ecf553a7d800ba86/9900k-power-benchmark-performance.png)

省エネ設定の性能は、動画変換の1スレッド指定で通常の99.1％、16スレッド指定で96.7％、GPU描画で99.6％でした。

### GPUの電力差は約2％

![CPU PackageとGPUボードの平均電力。CPUの16スレッド変換は116.7Wから108.1W、GPU描画は211.5Wから207.4W](/blog-assets/media/ea9b68c561920dd22076c522a25c2fc4b602354538d08fbb73a21755f232ecc4/9900k-power-benchmark-power.png)

CPU側はCPUパッケージの電力を示すCPU Package、GPU側はボードのセンサー値です。各回の処理中平均を求め、その3回の中央値を比較しました。CPUは開始直後の3秒を除き、GPUは描画中で利用率90％以上の区間を集計しています。

GPUは通常設定でも平均211.5Wで、260Wの上限を使い切っていませんでした。省エネ設定は207.4Wで、電力差は約2％です。この負荷では上限変更の効果が出にくく、性能差も小さくなっています。

処理時間も含めた電力量では、16スレッドの動画変換1回分でCPU側が約0.803Whから約0.790Whへ、約1.5％減りました。Whは使った電力量の単位です。これらは部品のセンサー値で、PC全体の消費電力や電気代の削減率ではありません。

### 温度とファン回転数もほぼ同じ

![CPUとGPUの温度、およびGPUファン2基の回転数の比較。温度と回転数の差は小幅だった](/blog-assets/media/a548d78c8929d569d2ad52a9726c268dc5dc56660f0be8925331b3a0eb257bb7/9900k-power-benchmark-cooling.png)

CPUの16スレッド変換中の平均温度は69.9℃→69.8℃、GPU描画中は66.5℃→65.8℃でした。GPUファン2基は約1666→1626rpm、約1821→1773rpmです。rpmは毎分の回転数を表します。

室温や騒音の大きさは測れていません。GPU温度が測定の最後まで上昇した回もあり、長時間の負荷で温度が落ち着いた状態の比較ではありません。

## 静かに感じるのは、グリス交換の影響かもしれない

以前より静かになったという感想は、昔の記憶との比較です。一方、今回の測定ではCPU温度もGPUファン回転数もほぼ同じでした。設定変更だけで、体感している変化を説明できるのだろうかと思いました。

同じ時期には、内部の清掃とCPUグリスの塗り替えもしています。グリスはCPUとクーラーの隙間を埋め、熱を伝えやすくするものです。古いグリスの状態が悪くなっていたなら、省エネ設定よりも、塗り替えがCPU温度やファン音に大きく影響した可能性があります。

ただ、交換前の温度や回転数を記録しておらず、騒音測定もできていません。作業写真、使ったグリス、交換日を残し、同じ作業で交換前後を測っておけばよかったです。清掃・グリス交換・設定変更を一つずつ比較すれば、効果を確かめやすかったはずです。

グリスの寿命は一律に3〜4年ではなく、製品や使用条件で変わります。交換時期はメーカーの案内や温度の変化で判断します。例えばNoctuaのNT-H2は、CPU上での推奨使用期間を最長5年としています。

<https://www.intel.com/content/www/us/en/gaming/resources/how-to-apply-thermal-paste.html>

<https://www.noctua.at/en/products/nt-h2-3-5g/specifications>

グリス交換でCPUが冷えやすくなっても、PC全体の消費電力や部屋へ出る熱が減るとは限りません。手元にワットチェッカーがないため、PC全体の節電効果は不明です。普段の軽い作業では、通常設定とほとんど差がない可能性もあります。

## 効果は切り分けられなかったが、清掃・グリス交換と省エネ設定をまとめて実施してよかった

省エネ設定が効いたのか、CPUグリス交換の影響が大きかったのか。清掃も同じ時期に行ったため、それぞれの効果は切り分けられなくなりました。

それでも、普段の速さはほぼ変わらず、以前ほど熱やファンの音が気にならなくなりました。予備機だったPCを、今はまた毎日使っています。まとめて手を入れた結果、使い心地がとてもよくなったと感じています。今回のメンテナンスと設定の見直しをしてよかったです。

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